お引越しなの! おまけ 12

 
 
 
「ふぅー。気持ち良いねぇ~」
「う、うん///」
「ねぇ、もっとこっちおいでよ」
「ひゃっ。あ、あ、うん」
「せっかく広いお風呂なんだから、ね?」
「そ、そだね///」

 身体を流し終わってゆっくり湯船に浸かる。
さっきよりちょっとだけ間を開けて浸かるフェイトちゃん。
勿体無いから、もっとくっ付きたくて腕を伸ばすと、今度は素直に私に抱き寄せられてくれる。
腕の中にすっぽりと収まってくれるフェイトちゃん。
さっきは頭をコツンと合わせるだけだったけど、今度は身体ごとこっちに預けてくれる。
肩だけじゃなくて、身体がぎゅっとくっ付いて。
ぴったりと寄り添った触れる肌の感触をゆっくり楽しむ。
すると、フェイトちゃんの方から頭をコツンと合わせてくれた。

 


 
「……ねぇ、なのは」
「さっきはゴメンね、フェイトちゃん」
「う、ううん。私こそ、その……変に取り乱しちゃって」
「気を悪くしないでね。えっと、あの時のフェイトちゃん、とっても可愛かったよ」
「え、えええっ///!?」

 身体を離そうとするけど、せっかくくっ付いたんだもん。離してあげないよ。
ぐっと腕に力を込めて、逃げるフェイトちゃんを抱き寄せる。
ジタバタと暴れるけれど、今度は右手も使って抱きつくの。
胸をギューッと腕にくっ付けて、驚いたフェイトちゃんは動きを止めてしまいました。
こうなってしまえば私の勝ち。
コレだけ密着してしまえば、もう暴れたり離れたり出来ないから。
ニコニコとフェイトちゃんの顔を覗き込めば、赤くなって俯いてしまう。
これはお風呂の熱さのせいじゃないよね?

 


 
「だ、だって。そんな、私、恥かしいよ」

 腕の中で身体を捩って、恥かしげに俯く。
いつの間にか大人っぽくなって、少し距離を感じていた私にとって、あの反応は貴重だった。
何故だか昔に戻れたような、やっぱり変わってないんだなって。そんな感じ。
俯いたフェイトちゃんを横に感じながら、ふと天井を見上げると、大きな窓が見えました。

「……あっ、どうして灯り消しちゃうの?」
「ねぇ、見てみて?お星様」
「あっ……本当だ。すっごく綺麗」

 浴室に入ったときに見つけた天井の窓。
そこから見える満天の星空。それを眺める為に浴室の灯りを落とした。
真っ暗な浴室に、天井の窓から下りてくる月明かり。
丁度浴槽の手前までを照らしていて、そこだけがスポットライトの当たった舞台みたい。
真っ暗な中で、隣のフェイトちゃんすら、しっかり表情が見えません。

 


 
「天井についてるならマジックミラーでも良いのに」
「うん、そうなら、この月明かりは本物になっちゃうね」

 段々と目も慣れてきた。
フェイトちゃんも、いつの間にか顔を上げて窓の向こうに見える星たちを見ていた。

「ほら、フェイトちゃん。もっとこっち来て?」
「もう、これ以上寄れないったら///」
「だったら、さっきみたいに頭だけでも私にコツンってして」
「……ウン。こ、これで、良いかな///?」
「えへへ。やっぱり良いね」
「やっぱりって、何が?」
「……フェイトちゃんと一緒に、一緒の目線でお星様を見るのって///」
「……うん。私も今、そう思ってたところ///」
「そ、そっか。えへへ///」
「う、うん。えへ///」

 窓からの光りでほんのり照らされた顔と髪の毛は、お星様の輝きにも負けてない。
なんて思っちゃったけど、なんだかそんな言葉にするのも野暮な雰囲気。
結局、このまま良い雰囲気でまどろんでしまってフェイトちゃんは逆上せてしまいました。
 
 
 
 
 
 おしまい。
 
 
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お引越しなの! おまけ 11

 
 
 
「もう残ってないかな」
「うん、大丈夫だと思う。こっちのは余り心配しなくて良いし」
「それでも心配だよ、フェイトちゃんのこと」
「あ、ありがとう……///」

 髪を流し終わって、大方の水分を拭き取る。
丁寧に髪を纏めてタオルで頭全体をくるんであげた。
露になる項。いくつか飛び出た後れ毛が色っぽい。

「ごめんね、なのは。私が先にしてもらっちゃったから冷えたりしてない?」
「ううん、大丈夫だよ。そのための空調だしね」
「でも、頭から冷えたら風邪引いちゃうし。早く洗っちゃお?」
「じゃあ、フェイトちゃんがしてくれる?」
「わ、私が!?」
「うん。洗ってあげるのも久しぶりだから、洗ってもらうのも久しぶりなんだもん」
「あ、えっと……はい。喜んで///」
「わーい。それじゃ、お願いね♪」

 


 
 私がしたのと同じように丁寧に髪を梳かして、髪の汚れを取ってくれる。
髪の毛の間を通っていくフェイトちゃんの指。
今日幾度も繋いだ指の感触が、髪の毛を通して感じられる。
繊細で、少し冷たいフェイトちゃんの指がまた違った風に感じられます。
後ろにいるから私の顔は見えない。
じっくりとその感触を味わうために、私は目を閉じて髪の毛に意識を集中させました。

「じゃあ、流すね。目、閉じててよ?」
「大丈夫だよ~。フェイトちゃ~ん」
「また意地悪する……」

 そういうつもりじゃなかったけど、フェイトちゃんはそう感じたみたい。
言い訳しようかと思ったけど、その言い方が可愛くて、そのままでも良いかなぁ~って。
頭の後ろで、何か呟いてる。
そんな言い訳するから、やっぱり気にしてるのかなって思っちゃう。
その拗ねた顔が見られないのが少し残念でした。

 


 
「今からシャンプーするね。冷たいかもしれないから気をつけてね」
「はーい」

 手の平で泡立てている音が聞こえる。
次いで頭全体を手の平で泡を馴染ませてくれると、ゴシゴシし始めてくれた。

「どう、なのは。久しぶりだけど上手に出来てるかな」
「うん。前と全然変わってない。いつも通り、とっても気持ち良いな~」
「前と変わってないって……覚えててくれたの?」
「もちろん。フェイトちゃんのことだもん。じゃあ、フェイトちゃんは?」
「私が、なに?」
「フェイトちゃんは私の仕方、覚えててくれた?」
「も、もちろん!当たり前だよ!なのはのことだもん!」

 フェイトちゃんの声が近くなる。
齧り付くように喋ってる様子が手に取るように分かって、それが可愛い。
髪で隠れた顔は、にんまりと頬を緩ませるのでした。

 


 
 お湯を汲んで洗い流してくれる。
髪の根元、頭皮に残らないように丁寧に丁寧に。
髪の毛を洗ってくれてるときにも感じたけど、力が篭ってるようで優しい。
頭皮を撫でる指も、髪の毛の間を滑る指からも伝わってくるフェイトちゃんの優しさ。
それだけ気持ちを込めてくれてるってことなのかな。
フェイトちゃんの気持ちが伝わってきてると思ったら、もっと幸せな気分。
もうちょっと洗ってくれてても良いのに。
髪の毛を洗い終わるのが惜しいなんて、久しぶりの感覚でした。

「綺麗に流せたかな」
「ありがとう。やっぱりフェイトちゃんが一番気持ち良いよ」
「ほ、ホント?嬉しいな」
「うん。キャロとエリオが羨ましいなぁ~って。二人は髪の毛洗うの好きでしょ」
「どうして?」
「フェイトちゃんにして貰えるなら、イヤだって思うはずないもん」
「あ、ありがとう///」

 照れすぎたのか、髪の水分をとるタオルがわしわしと動く。
ちょっと痛かったけど、何か言いながら慌てているのが可愛いので、止めさせるのが勿体無いです。
だから、うんうんと相槌をうっては、フェイトちゃんを照れさせるのでした。
 
 
 
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お引越しなの! おまけ 10

 
 
 
「さぁて、洗っちゃうよ~」
「あ、あのね、なのは。やっぱり自分で洗うよ」
「えぇー。フェイトちゃん、いつの間に一人で出来るようになったの?」
「ひ、一人で出来ない訳じゃないんだよ?その、ちょっと目を瞑らなくちゃいけないだけで……」
「そっか、そうなんだ……残念」

 そうだよね。フェイトちゃんだっていつまでも子どもじゃないんだし。
いつまでもそういう訳にはいかないよね。
でも……久しぶりにフェイトちゃんの頭。洗ってあげたかったなぁ。

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お引越しなの! おまけ 9

 
 
 
 先に調べ物したときお風呂の機能がリストしてあって、その中で幾つか試してみたいのがあったの。

「な、なにを……?」
「えぇっとね、この、ツタセヨ?お風呂になさそうな感じが気になって」
「少し怖い気もするけど……信じてるよ、シャーリー」

 辺りを警戒し始めるフェイトちゃん。
シャーリーは普段なにをしてるんだろう。うぅん、恐ろしい。
フェイトちゃんの警戒振りに聞くのもはばかれる感じです。

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お引越しなの! おまけ 8

 
 
 
「もう。邪魔しちゃヤだったら、なのは」
「えへー、こんな魅力的なお尻のフェイトちゃんがいけないなの」
「え、え?私のせいなの?」
「うふん、そういう事になっちゃうかな?」
「そ、そんなこと言われたって困るよ、なのは……」
「ううん、うそ。冗談だよ~」
「ちょ、ちょっと。抱きついたら駄目ったら」
「どうして、良いじゃない~。お風呂の醍醐味だよ?」
「そんな醍醐味知らないったら、わ、わわっ///」

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お引越しなの! おまけ 7

 
 
 
「ねぇ、本当に駄目?」
「駄目だよ、駄目ったら駄目」
「うぅん、残念」

 背中を洗ってもらった後、私がフェイトちゃんの前も洗ってあげるーって言ったのに
フェイトちゃんは顔を真っ赤にして全力で断ってくるのです。
今度私も洗ってもらうなら、先に私がして上げようって思ったんだけどな。
あぁ~、この手の平に残るあのフェイトちゃんの豊かな膨らみの感触。
もう一回触るチャンスだったのに……残念。

「…………」
「(じぃ~)長いね、フェイトちゃんの足」
「え、え?私の足がどうかしたの?」

 残念な私は未練がましくフェイトちゃんの身体の上を滑るスポンジを見ていました。
鎖骨や胸やお臍や腰に足、スポンジの移動に合わせて動く私の視線。
その中で、特に滑るスパンの長い腕と足。
フェイトちゃんは身長が高くて、その手足の長さは特筆モノです。
特に足の長さは抜群で、私たちとの身長差は足の長さだと言っても過言でもありません。
隣に立つたびに、はやてちゃんが羨ましがってたのを思い出しました。

 


 
「あのね。足が、特に膝下が長いな~って。はやてちゃんが羨ましがってたよ」
「そ、そう?背が高いから自然と長くなってるだけだと思うんだけど」
「違うよ~。だって座高は殆ど変わらないんだもん」
「……なんで知ってるの?座高の高さ」
「さ、さぁ~?何でかなぁ~?」

 訝るような目で私を見る。
うぅ、それははやてちゃんに教えてもらったのがホントの所なんだけど、これは絶対内緒なの。
バレちゃうと、もうフェイトちゃんの事を教えてもらえなくなるから。
ここは何としても切り抜けないと。

「ええっと……あ、そうそう!同じ椅子に座ってて、頭の高さが余り変わらなかったから、それで」
「あ、そ、そっか。えへへ、なのはって良く見てくれてるんだね///」
「あは、あはははは。そうなの、そういうことなの」

 存外あっさりと納得してくれたフェイトちゃん。
その上になんだか照れてしまって、恥かしげに俯き加減になっています。
騙しておいてなんだけど、その素直さが私は心配になってくるよ……

 


 
「さ、さて。身体、流しちゃおうかな」
「うん、そうだね」

 フェイトちゃんばかり見ていた私は慌てて足を洗う羽目に。
その間にもフェイトちゃんは腰を上げて、壁に設置されたシャワーのところへ移動してる。
手をかざして水を出すこのシャワーは、これも便利なのか不便なのか悩むところ。
だって、未だにカランを探しちゃうんだもん。
ただ単に、日本に居た頃の違和感が拭えないだけだと思うけど。
これって私だけかな。

「あ、身体を流すだけならシャワーより桶の方がやり易いかも」
「湯船のお湯?」
「うん。高いところについてるから。頭洗わないときはその辺り不便かも」

 シャワーを諦め、ペタペタと湯船へ向かっていく。
座って視線の低い私は、フェイトちゃんの長~い足を存分に堪能できる事に気付きました。
ほほ~う。これは素敵な発見なの。
うん、明日からも一緒に入るチャンスがあったら、なるべく座っていようっと。

 


 
「よいしょ、ふぅ。空調効いてるけど、やっぱり少し冷えるね」
「そう?なら早く洗っちゃわないと」

 膝を着き、桶で肩からお湯を流すフェイトちゃん。
ちょっと首を傾げ、肩から背中へお湯を流す仕草はとっても色っぽくて、とっても絵になる。
お湯の流れに従って落ちていく視線。
さっきまで洗うために触っていた背中に、形の良いきゅっと持ち上がったお尻。
良いなぁ、フェイトちゃん。

「よいしょ、さて。もう片――きゃっ!?な、なに?」
「えへへ、驚かせちゃってごめんね。あんまりにも可愛いお尻だったから、つい」
「お、お尻って、ちょ、駄目だってなのは!あ、あん!」
「ほらほら、この辺りまだ泡が残ってるよ?」
「分かってるったら。だから邪魔しないでぇ」

 汲み掛けの桶を湯船に落とし、私の手から逃れようとするフェイトちゃん。
そんなに嫌がらなくても良いのにぃ。
 
 
 
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お引越しなの! おまけ 6

 
 
 
「なのは、スポンジ貸して?」
「はーい。それと、これ。ボディーソープね」
「うん、えぇっと……何これ、"お肌すべすべヌルヌル"って///」
「それを使うとお肌すべすべになるんだって、ラベルに書いてあったから」
「そ、そうなんだ。ヌルヌル……」
「美白効果もあるんだって。フェイトちゃんには必要なかったかもしれないけど」
「だったらなのはにだって必要ないよ」
「う~ん、私だって割と自信ある方だけどフェイトちゃんには敵わないよ」
「そんな事ないったら。なのはのこの辺り、凄く白くて綺麗だよ」

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お引越しなの! おまけ 5

 
 
 
「はーい、やっと出てきた。お利巧さんですね~」
「わ、わ。もう出たんだからちゃんと隠してったら、ね、ね?」
「だ~め。ちゃんと座るまでは離してあげないんだから」

 何とか引っ張り出したけど、恥かしがって顔を逸らし、足元の覚束ない。
仕方ないので、腕を引いて腰を抱き椅子まで引っ張っていく事にしました。
なんだかお昼の買い物のときと反対だ。
しかもお風呂だから、ぴったり身体がくっついてて素敵な感じだね。

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お引越しなの! おまけ 4

 
 
 
「そのぉ、ホント悪気があった訳じゃなくて、たまたま、偶然。そう、偶然!」
「そっか。なら私も偶~然、見ただけだからお相子だね」
「あ、あうぅ……///」

 言い訳するけど上手く行かないのがフェイトちゃん。
そのお陰で言質が取れちゃった。偶然って便利だね。
「えへへ。そ、偶然偶然。ほ~ら、偶~然」
「きゃっ!?ちょ、ちょっと、そんなくっ付いたら駄目だったら~///」
「せっかくのお風呂なんだから、もっとくっ付いてよ~よ~」

 元々、拳三つ分ぐらいの隙間もなかった私たち。
そっと腕を伸ばせば肩に手を回すことなんて簡単な距離。
だから、ちょっと俯いてたところでフェイトちゃんを抱き寄せました。
抱き寄せたっていうのじゃなくて、私が寄っていったというのが正しいかな。
ぴったりと寄り添って、フェイトちゃんにぎゅーっと身体を密着させました。

 


 
「な、なのはぁ。そ、そんなくっ付いたら」
「あっ、ほら。見て見てフェイトちゃん。さっきのお星様、すっごく綺麗だよ」
「そんな話を逸らし……あ、本当」
「ねぇ?こうやってお風呂に浸かりながら見上げるの。また違った感じがして良いでしょ?」
「うん……本当。少し湯気が煙って違う感じがするね」
「こうやってぇ、二人で頭を、コツンってして」
「な、なのはぁ!?」
「なるべく同じ視線で見るのって……素敵でしょ?」
「……う、うん///」

 少し間があって、傾けた頭にコツンと頭を合わせてくれる。
今言ったことは、そう思ってくっ付いたわけじゃなくて、今思いついたことなんだけど。
それでも言い繕った訳じゃなくて、ホントにそう思えたから言ったの。
少し煙る湯船から見上げる夜空は、モニタ越しなのに神秘的にすら思えた。

 


 
「……ねぇ、そろそろ身体洗おうか」
「え?う、うん。そう、だね」

 そのまま黙って夜空を見上げていた私とフェイトちゃん。
もう少しこのままでも良かったんだけど、何だか身体が火照ってきちゃって。
いつもならこれぐらい入っていても大丈夫なんだけど、どうしてかな。

「じゃあ、先に上がっちゃうね」
「あ、わ、わわわわっ///!?」
「どうしたのフェイトちゃん」
「い、良いから!私は良いから早くかく、隠してっ!」
「隠すって、何を?」
「だから、前、前だよなのはぁ!」

 両手でしっかりと目を覆いながら、必死に訴えかけるフェイトちゃん。
一体なんなのか私にはさっぱりだけど、そこまで言うならそうしようかな。
子どもの頃は何にも言わなかったのにね。どうしちゃったんだろう。

 


 
「でも。タオルは頭に巻いちゃってるし、どうしよう」
「だったら、もう少し気をつけてくれるだけで良いからぁ」
「はーい。分かりました~」

 そうは言っても隠しながら身体なんて洗えないし、ここはしゃがむ事で誤魔化しちゃおう。
湯船から上がって、椅子やらボディーソープを探す。
さっきカタログを見た限りだと、備え付けの。シャーリーが準備してくれてるのがあるはずだから。

「もう良い?」
「まーだ。まだだよ~、今探してるところだから~」
「探してるって、なにを?」
「椅子とかー、ボディーソープとか~」
「それだったら一緒に探し……た方が良いかな?」
「あ、ああ。見つかった見つかったよ」

 外に置いてあるんじゃなくて、壁の中に収納してあるから見つかりにくかった。
便利なのかそうじゃないのか、判断に困る装備かも。

 


 
「は~い、こっちに腰掛けて~」

 蛇口の前に椅子を二つ並べて、手招き。
フェイトちゃんは湯船の一番手前に噛り付くようにして、もじもじしています。
何を恥かしがってるのかな。出なきゃ洗えないのに。
仕方ないなぁ、フェイトちゃんは。

「は~い、そんな聞き分けの無い子はこ~ですよー」
「わ、わわ!?ちょっと、なのは!前、前を隠して!」
「え~、そんな恥かしがることないのに~。ほらほら~」

 両手で引っ張り出そうとするけど、相手も中々のやり手です。
目をぎゅーっと瞑って、いやいやをするように抵抗してます。
一向に引っ張り出せる気配がしません。

「だ、だから、前、前だよなのは!」
「だって手が塞がってるんだもん。フェイトちゃんが素直に出てきてくれたら隠せるよ?」
「……あ、あうぅ~」
 
 
 
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お引越しなの! おまけ 3

 
 
 
「ちょうど良い感じだよ。どっちかと言うとフェイトちゃん好みかな」
「えっと、それならもう少し熱くしたって良いよ。なのはの好きなようで」
「ううん。私もこれぐらいで良いから。せっかくフェイトちゃんと一緒なんだしね」
「え、えっと……うん///」
「シャーリーが作ったらフェイトちゃん好みの設定にしてあったのかもね」

 私がお風呂の設定を見ていると、フェイトちゃんは慣れた手つきで髪の毛をタオルで纏めてから
風呂桶を取ってお湯を汲み、身体を流しています。

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